田中、農業はじめるってよ

山形県大江町で2018年に独立を目指しています。

煮詰まってます

田植えの記事を書こうと思っていたら、あれよあれよと夏が過ぎ、もう稲刈り直前の秋になりました。長雨で真夏日がなく、ようやくここ数日、秋空だけどじりじりと太陽が照りつける夏を感じましたが、すぐに曇天と雨に戻り。 来春の独立へ向けて準備してますが…

代かき

田植えは先月末に終わっているんだが、書くのをサボっていたので、代かき(しろかき)について書きます。田植えのまえに必ず行う代かき。何のためにやるかというと、水と泥を混ぜて均一に慣らし高低差を無くすことで、苗が凸凹に植えられるのを防ぐ作業です…

米の種まき

4月25日。午前中で種まきを終えました。土を入れた育苗箱に種をまき、覆土して水をかけて完成。これを苗床に置いていきます。上の写真は、種まきと覆土、水かけをする機械ですが、すべて人力でやりました。取っ手を回しながら、スピードを調整して箱に適量の…

育苗箱に土入れ

先月の23,24日。米の育苗箱に土入れをしました。すべて手作業です。この軽量培土は、字の通り、通常の培土より半分の量で済むため、持ち運びが楽だけでなくコストも安くなります。一袋で15枚前後、作ることができる優れものですが、追肥が必要となるのが短…

苗床作り

米の苗づくりが始まりました。2年目の師匠は米を作っているので、稲作の1年間をしっかり見られます。ビニルハウスでなく、水田に苗床を作り、そこに種籾を蒔いた育苗箱を直接置きます。苗の質はハウスより劣るらしいですが、手間暇は外のほうがはるかにかか…

あぁ、畝りたい(うなりたい)

トラクターのロータリーを着けるだけでなく、歯を交換することになる作業ができとても貴重な経験をしました。このロータリーは土を耕運するもので、野菜農家には必須のアタッチメントです。工具はラチェットレンチとメガネレンチを使い、34枚の刃を交換。師…

研修2年目を迎えて

4月で研修2年目となりました。早いもので大江町に移住して1年がたち、もう春です。ブログ更新は滞っていたのは、ぐうたら癖が出てしまっただけで、病気や怪我も過ごしてます。冬の間のことは振り返りながら書くとして、来春の独立へ向けた動きを中心にサボら…

雪国の冬をどう過ごすか ~ホウレンソウと啓翁桜~

大江町は山形県内では雪が少ない地域だが、例年150cmは積もる。雪が降る期間、農家はどうやって過ごすか。これは大きな問題だと思う。除雪作業をする、スキーのインストラクターをする、作物を作る、剪定をしてのんびり過ごす、など農家によって様々だ。うち…

りんごのふじは別格

2月半ばになると、りんごは青森県の独占となり、8月末までスーパーの棚に並ぶ。全国シェア60%*1に迫る圧倒的な量を生産していて、長野、山形、秋田を合わせても歯が立たない。蜜が入ると味の劣化が早くなるので、いかに蜜を入れずに作るかで勝負している。…

おいしいラ・フランスを食べたことがない!?

年末に帰京したら「おいしいラ・フランスをありがとう」と、多くの人に言われた。ラ・フランスは苦手だったけど、あれはトロッとして歯応えもあり、はじめておいしく食べたという人も。 帰省する前に師匠の家へ挨拶に伺った時、資材屋の方とラ・フランスの話…

週3回を目標に更新したい

謹賀新年 本年もよろしくお願い申し上げます ブログの更新が滞ってしまったので、今年は週3回を目標に更新していこうと思う。 明日やろうでなく、今日やる。林修先生の「今でしょ」を実行していきたい。 今年4月で研修2年目となり、来年4月には独立する予定…

雪が積もり始めた

10日(土)から雪が積もり始めた。止むだろうと思いながら部屋で過ごしていると、あっという間に車の屋根や窓が雪で覆われる始末。これからが本番なのにビビッている。雪道の運転は慣れてない。エンジンブレーキを使い、アクセルとブレーキは一気に踏み込ま…

ラフランスの収穫と予冷

今年のラフランスの販売解禁日は、10月22日。とはいっても、食べ頃は保管の仕方にもよるが旬は今週あたりから始まる。収穫の解禁日もあって、今年は10月7日だった。が、台風18号の影響で強風による落下が心配されたので、4日に前倒しとなった。 師匠の畑には…

のんびりしていたら11月

気づいたら11月。あとはりんご(ふじ)の収穫を残すのみとなり、肥料まきや苗木の雪囲いなど細かい仕事をしながら10月後半は過ごしていた。で、明日は雪の予報。決して農業が嫌になったとか、リタイアしたとかではなく、ただブログの更新をサボっていただけ…

桃の収穫がおわった

桃の収穫が10月1日でおわった。光月という黄色の桃でかため。残りものには福があるじゃないが、おいしい桃だとおススメできる。袋掛けをせず、さらに9月下旬の長雨の影響で半分以上投げた(捨てた)。7本しかないとはいえ、散々な結果で収穫は気分が落ち込む…

枝豆(秘伝)収穫の手伝い

今年4月に独立した先輩Sさんの枝豆(秘伝)収穫を朝5時から6時30分まで手伝った。1年上のAさんも来たので計3人で3うね(距離は不明だがかなり長い)の枝豆を根っこから刈った。Aさんが上部を専用の農機具で刈り取り、その後、大きなハサミで根っこから1本ず…

マルシェに出店~かたい桃のおいしさが広まっている!?~

2日前の16日(金)、七日町レコルトマルシェに販売研修として出店した。七日町は山形駅から徒歩20分と少し離れているが、お洒落な店が立ち並ぶ繁華街で駅前より賑わっている。受入農家さんや先輩から提供してもらった果物や野菜を販売した。 値段は安い(安…

桃の価格~16、18玉を狙え~

上の写真は市場価格の速報で、JA出荷場に掲示してある。桃の大きさは、重さで決まる。25、22、20、18、16、15、13が標準規格(単位・玉)で、品種によっては28、12、11まで出荷できる。数字が小さくなるほど重たくなる。大きさと品質(特秀、秀、マル秀)で…

まどかの衝撃

桃は桃。一切れか二切れ食べれば十分だった。あの甘ったるさが堪えてあまり好きになれなかった。だが、まどかという品種を食べて一変した。雑味がなくてすっきりした甘さ。ほんのりした香り。もう一つ食べたくなるほどおいしい。大玉で日持ちもするので、生…

桃をもらって喜ばない人はいるのか

お盆休みに師匠が持たせてくれた桃(まどか)10個をできるだけ多くの人に食べてもらった。それだけでなく、桃について聞いたみたところ、嫌いな人はいなかった。むしろ、いただいて恐縮ですと故梨元勝のように反応することに驚いた。 有機野菜の個別宅配(直…

桃の収穫リレー

8月6日のあかつきが始まった桃の収穫。今月末まで続く予定だ。あかつき、まどか、川中島、ハネージュ、あぶくまとリレーしてきた。あぶくまは、あと2日で終わりそう。その後も伊達、さくらなどが控えている。 午前5時30分から午前7時まで収穫。朝食をとって…

モーレツに話したお盆休み

台風9号は北海道を抜けて、大江町は晴れて少し風が吹いている。夏はまだ続きそう。農家にお盆休みはない(雑仕事や草刈などはある)が、11日から16日まで帰省した。とにかく連日人に会って話した。東京に帰りたいではなく、東京の人とモーレツに話したかった…

桃の収穫がはじまりました

5日から桃の収穫が始まった。9月末まで品種リレーして出荷していく。後半戦のスタートだ。作業は午前5時から7時(収穫して小屋に運ぶ)。午前8時から10時過ぎまで選果と箱詰めや箱作り。夕方5時ごろから1時間ほど明日の準備をする。日中は休み。全国で35度を…

売れる桃とおいしい桃の違い

師匠は7月中旬から下旬になると、からっきしやる気がなくなるという。とはいいつつも、仕事はあるわけで朝2時間、夕方2時間とのんびりと過ごしている。昨夕、まどかのシルバーシートを張ってあとは収穫を待つだけとなった。桃の栽培で難しいのは、いかに日光…

山形でも桃は作っています

師匠の畑で作付け面積が一番なのは桃。東京で37年間過ごしてきた私にとっては、岡山、山梨しか思いつかない。それと福島が一大産地なのも大江町に移住して初めて知った。結局は、産地化とブランド化に成功した地域の農作物が都市圏で流通することを改めて感…

作付け計画の考え方

大江町で研修を始めて3ヵ月半が経った。その間、1日も欠かさず考えていたことがある。栽培する品目の選定とどれを主力と置くかだ。師匠はこの辺りの話をよくするし、過去から現在に至るまでの変遷理由をわかりやすく教えてくれるので、それは作付け計画の…

すもも、はじめてたべたよ。

すももの新品種を作りたくて山形県大江町に移住してきたのに、実はすももを食べたことがなかった。本当に。駄菓子屋の赤い着色液につかったすもももどきはあるが、果物としてのすももは収穫した時にはじめて口にした。夏の蒸し暑さで疲れた体で食べたのもあ…

すもも(大石早生)の収穫が終わる

7月4日から13日まで、すももの大石早生(おおいしわせ)の収穫だった。大量になっているから、とにかくもぐ。そして、農協出荷のパック詰めが深夜まで続くと、事前に何度も聞いていたから心構えはできていた。百聞は一見にしかず。市場が休みのため午後休み…

シルバーシートにも種類がある

地面から日光を反射させて色づきをよくするために、収穫予定の2週間前をめどにシルバーシートを張った。師匠の畑で作っている桃もりんごも同様にする。トマトやナスなどの果菜類を作る時に銀マルチを張ると着色しやすいのと同じ原理だ。 ◇A ◇B AとBのシルバ…

雨除けハウスは万全でない

さくらんぼの露地栽培は、雨除けハウス(天井のみビニールで覆う)のことを指す。なかには、これさえせずに文字通りの露地栽培をしている農家もある。雨に弱いさくらんぼなので、コストはかからないがハイリスクなので収益を上げるのはとても難しい。おいし…