田中、農業はじめるってよ

山形県大江町で2018年に独立を目指しています。

贈答品のジレンマ

「果物だったら年1、2回の収穫だから直販できるかな」 そんな安易な考えで有機野菜から果物に転向した私。 「果物をやるのだったら、贈答品のお客さんをいかに多くつかむか。これが勝負だし面白い」とよく口に出す師匠。これを聞いた時、自分の考え方を否定…

さくらんぼはお金がかかる

さくらんぼのことを調べてまず驚いたのは、雨除けハウスを建てて栽培することだった。理由は水に弱いので雨に当たると果実が破裂してしまうから。家庭菜園でトマト栽培をする時、アーチを作りその上にビニルをかけるのと同じだ。梅雨に入る前、5月下旬から6…

さくらんぼは明日で終わり

佐藤錦の収穫が26日(日)に終わり、あしたで紅秀峰の収穫が終わる。もう来年までさくらんぼを食べることはできない。 16日から26日まで朝5時から夕方5時(休憩は朝と昼で計2時間)まで農作業に明け暮れていた。朝5時から7時、8時から10時までは収穫。その後…

佐藤錦をJAへ出荷

今日は朝から夕方までまとまった雨が降った。雨除けハウス内のがおった(枯れ気味)の佐藤錦1本をまるまる収穫した後、パック詰めしてJAさがえ西村山へ出荷した。パック詰めといっても多くの種類があり、それぞれ箱の組み立てや並べ方が違うので熟練しない…

1年間分の玉ねぎを収穫

5日の日曜日、師匠の自宅の畑で玉ねぎを収穫した。双子や極小などの玉はあるが、作柄は概ね良好だった。その数400本。奥さんと一緒に収穫作業をしたのだが、売り物も含めているのかと尋ねると、「すべて自家用です」と返ってきた。来春まで、1年分を作ったと…

さくらんぼの収穫は突然に

6月1日の午後2時半頃から、佐藤錦の葉摘み(さくらんぼの着色をよくするために周辺の葉を摘む作業)を止めて、早生(わせ、早く採れる品種)の紅さやかの収穫をした。この日は、気圧の谷が通過中で大江町は強風に加えて寒かった。そのため、一気に採れ頃…

青年就農給付金の縛り

新規就農について調べたことがある人なら青年就農給付金の制度を知っているだろう。農業はよく補助金の額が多く、給付要件が他の業種より緩いといわれる。ほかの業種で補助金制度がどうなっているかよく知らないが、おそらく手厚いと思う。独立するまで最大2…

1.5%

収穫した果実の数量は、咲いた花の1.5%にすぎない。果樹はおおむねこの数字があてはまると師匠が教えてくれた。下の写真はさくらんぼの花。1つの芽から約20の花が咲くが、さくらんぼとして商品になるのはわずか1から3個。3個なれば豊作というのだから、ほ…

研修生1年目の1日とこれまで

昨日まで夏を感じさせる日差しだったのには朝から雨。午後はくもりだがすっきりしない天気。ということで、本日はお休み。週末に弾丸で帰京していたので、疲れをとるにはいいタイミングだった。さくらんぼの雨除けビニールを今週末に張る予定なので、それ以…

たかが草刈りではない

雨が降ったりやんだりとはっきりしない天気が続く大江町だが、昨日から晴れて夏に向けて一気に加速し始めた。雑草もぐんぐん伸びて、樹の根元が隠れるほどになった。そこで畑ではどこでもやる草刈りが始まる。鎌や刈払機を使うと思いきや、果樹園では乗用草…

受粉と授粉

すもも、ラフランス、さくらんぼ、りんご、桃の花はすべて開花して、今は着果へ向かってる。雌しべに花粉がうまくつけば、果実がなる可能性がぐんと高くなる。その条件は、風がない、暖かい、湿っているの3つ。風があると花粉は吹き飛ばされる。暖かければ…

山菜真っ盛り

山形は春になると山菜をたくさん食べると聞いていたが、毎日、その話題がのぼる。町内の温泉の直売コーナーにも、こごみ、たらの芽などが袋詰めにして売っている。自分は、受入農家さんの畑で採ったりいただいたりしているので、その価格(高い)にびっくり…

米の種まき(ハウス)

先週の19日(火)、種籾をはじめて見た。倉庫の天井から吊り下げれているのがそれで、乾燥させているとのこと。そんなことから、21日(木)の種まきに参加させてもらった。米の種類は、食用米・はえぬき、コシヒカリ。酒米・出羽燦々、美山錦。酒米があるの…

移住して早1か月

慣れない農作業をほぼ毎日していると、疲れは知らず知らずのうちに溜まり、ブログの更新が滞った。米の種植え、さくらんぼ雨除けハウスの建設、人工授粉、高所作業台の運転、山菜採りなど、ネタはてんこ盛りなのだが、ついつい布団に横になってしまった。気…

エンストゼロ運動実施中

電車と徒歩の生活から車が足代わりなって早1か月。軽自動車税の通知が届いたので封を切ると、古い車種になると税金が高くなる制度に変更した案 内と12900円の納付用紙が入っていた。ガソリンは原油が底値を打ったからか上昇基調にあるし、車検は2年に1度、…

灯油ファンヒーターが手放せない

日中の寒暖の差が年中通して大きいのが、この大江町の特徴だ。農作物は、日中に光合成をして、夜間に栄養分を全体に行き渡せる活動をしている。夜 間が寒ければ、人間と同じで活動が鈍り、栄養分はあまり消費することなく蓄えることができる。果樹は糖度が増…

土木作業員見習い

先月28日(月)、先輩Yさんに誘われて土木作業の手伝いをしてきた。 「あぜ道をコンクリート舗装する地域活動のお手伝いだよ」と聞かされて、朝7時半に現地到着。地元の建設会社2名と地域のお年寄りが集まり、すぐに作業を開始した。重機で砂利と土をならし…

桃の花芽を取る、取る、取る

畑での作業は、2日前から桃の花芽を取る作業を1日中、師匠Tさんの奥さんと2人でやっている。桃に限らず、果樹全般に共通にする。これを怠るとよい果実を実らせることができないし、木を殺しかねない。果樹は野菜より派手そうに見えるが、実際は地味な作業…

春の焚き火

研修初日は、桃とりんごの老木を切り倒して焼却した。病害虫の発生を抑えるには焼却が一番よい。この日は、師匠Tさんと一緒に働いている野菜農家のSさんと仕事をした。細かい枝を同じ向きに揃えて、それから重しとして短く切った幹をその上に置く。ただそれ…

新人の優雅な1日

本日から2年間、独立へ向けた研修が始まった。同期は私を含めて5人。地域起こし協力隊を含めると6人で、全員、私より年下になる。 午後2時から町長、その後はJA営農センターの職員、さらにJAさがえ西村山本部で代表理事に挨拶回りをした。世の新入社員と…

師匠Tさんの畑を見学

正式には4月1日から研修開始*1だが、今日は師匠となるTさんの畑見学をするため寮から車を運転して向かった。師匠Tさんとはじめて顔を合わせるわけじゃないが、畑は一度しか行ったことないので道順を覚えるためにも事前に行っておくのは重要だ。 りんご、さ…

行政はそう簡単に卸さない

ろくに仕事もせずに給料だけ高いと常に叩かれる公務員。何をやっているのかよくわからない外郭団体の職員。一方で熱心に取り組んでいる人がいるのも事実だが、それはほとんど伝わってこない。 25日(金)に、やまがた農業支援センターの第1回集合研修に参加…

山を越える

昨日はフリーだったので生活用品の買い足しをしようとリストアップしていたところ、朝8時過ぎに電話が鳴った。相手は1年先輩のYさん。同期のAさんが独立に向けてすももの苗木を植えている畑の手伝いの誘いだった。もちろん、ふたつ返事。急いで準備して家を…

山形県大江町に移住しました

思えば遠くへ来たもんだ。 昨日、山形県西村山郡大江町に住民票を移しました。 東京都で生まれて育って37年間。都内でしか住んだことない私が、すももを中心とした果樹農家を目指してこの大江町に移住しました。なぜ、農業。なぜ、すもも。この辺りをじっく…