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田中、農業はじめるってよ

山形県大江町で2018年に独立を目指しています。

土木作業員見習い

 先月28日(月)、先輩Yさんに誘われて土木作業の手伝いをしてきた。

「あぜ道をコンクリート舗装する地域活動のお手伝いだよ」と聞かされて、朝7時半に現地到着。地元の建設会社2名と地域のお年寄りが集まり、すぐに作業を開始した。重機で砂利と土をならしたあと、両脇にコンクリートが流出しないように木枠を作った。みなさん慣れた手つきで、杭を打ち込み釘で固定していく。体力はこちらがあると思うが、向こうは小さい頃から経験を積んできているので体や道具の使い方が慣れていて手際がよい。枠をすべて作り終えて休んでいると、轟音を立てて生コンを積んだトラックミキサが走ってきた。東京では街中を走っていても何とも思わなかったが、まさか利用することになるとは。生コンをトラックに移し替えて、荷台から生コンを枠内の道に流し込む。その後は、人力で平らにしていく。ヘラを初めて使ったが、うまくいかず跡が残ったりでこぼになったり。左官仕事の凄さがよくわかった。

 お昼休憩を1時間はさみ、午後3時で終了。もっとかかるかと思っていたが、天気もよく人が集まったので早く進んだ。終わった後、小さな土手に座ったらウトウトしてしまった。コンクリートでなく土で固めた方が環境に優しいのではと一瞬思った。Yさんにそれを聞いてみると、「車が頻繁に乗り入れるのでコンクリートじゃないとすぐに凹凸ができて、横転やタイヤがはまる危険が高まってしまう」と教えてくれた。こっちに来て毎日車に乗るようになって、その通りだと納得した。全てはバランスの取り方。

 スコップの柄を使って杭を固定しながら木槌で打ち込んだり、釘の打ち方とか観察しているとプロは違うなと感心してしまった。地域へ溶け込むことの大切さは、新規就農や移住に関して周りから口酸っぱく言われるが、大江町に来るまではイメージがぼやっとしていた。この道路舗装の作業に参加して、お年寄りや地元の人とお話することでだんだんと顔見知りになっていくんだと感じた。ほぼ聞かれるのが、「どこ出身?」「なんでこんなところに来たの?」。これだけで盛り上がる。

 自分たちで道路を作るのも農作業のひとつで、実際に完成させるのだから凄い。それが農村社会では当たり前なんだろう。畑のなかの道は私道というのもあるが。

 

重機で砂利と土をならして、生コンを流し込む下地を作っている。自由自在に操る運転に見とれた。

 

枠づくり。コンクリートを流し込む道の両脇に隙間なく設置した。

 

荷台から勢いよく流れ込む生コン。スコップで広げてならし、そのあとはヘラで伸ばしていく。

 

建設会社の社員が黙々と慣れた手つきでならしていく。自分は真ん中でなく外側を担当した。

 

完成。晴天が続けば水分が抜けて3日後には完全に固まる予定。※後日、この付近を車で通ったが無事にコンクリート道路になったかは未確認。

 

春の野草、カンゾウ(甘草)。「食べてみるとねばねばしていて、おひたしに合いますよ。除草剤を撒く前の時期だから生えているんです」(野草に詳しい先輩Yさん談)