田中、農業はじめるってよ

山形県大江町で2018年に独立を目指しています。

さくらんぼの収穫は突然に

 6月1日の午後2時半頃から、佐藤錦の葉摘み(さくらんぼの着色をよくするために周辺の葉を摘む作業)を止めて、早生(わせ、早く採れる品種)の紅さやかの収穫をした。この日は、気圧の谷が通過中で大江町は強風に加えて寒かった。そのため、一気に採れ頃まで熟して色づいた。正午には、早くて2日、3,4が採れ頃だと師匠は話していたが、わずか2時間で状況は一変して収穫を前倒しした。自然の力をまざまざと見せつけられた。紅さやかは赤黒で酸味が強いが、普通においしい。佐藤錦には比べ物にならないらしいが。研修に入ってはじめての収穫は楽しみというより、商品を扱う緊張感でいかに傷つけずに効率的に採るかに集中した。同じ時間で周りより1/3程度しか採れず、さらに採り残しがある始末。剪定も摘果も収穫もすべて右回り。一本の枝を丹念につたい一筆書きの要領で作業をすれば漏れがなくなる。そのように剪定をしてあるのだから、あっちこっちの枝に移る必要はない。農作業の動きが体に染み込むには、まだまだかかる。