田中、農業はじめるってよ

山形県大江町で2018年に独立を目指しています。

代かき

 田植えは先月末に終わっているんだが、書くのをサボっていたので、代かき(しろかき)について書きます。田植えのまえに必ず行う代かき。何のためにやるかというと、水と泥を混ぜて均一に慣らし高低差を無くすことで、苗が凸凹に植えられるのを防ぐ作業です。

 トラクターの後ろに代かきハローを装着してのんびりやる人が多いのですが、師匠はロータリーを代かきモードに設定してかなり高速(副変速2 主変速3)でやります。1回目は慣らし、2回目はゴミを沈めるために行い、水はあまり水田に入れません。個人によって代かきのやり方は違うので、どれが正しいかはわかりませんが、代かきをして数日後に田植えをするのは共通しています。

 自分は中心部分だけ代かきをしましたが、水田に入る時と出る時がとてもおっかなかったです。岡に上がる時は、バック(1速より馬力がある)なのでおそるおそる。それに水田ごとに道の機械が通る道の幅や勾配が違うので、よほど慎重にやらないと横転したりアタッチメントをぶつけてしまいます。

 早く正確に作業をするといっても、慎重にやる部分を焦ってやれば誰でも事故を起こします。年1回の農作業をテキパキやるには、毎年、勉強して経験と工夫を積み重ねるしかありません。

 

 代かきの効用は、上の写真を見るとわかりやすいです。左は、穴を掘って水を足して手でかき混ぜました。右は水をやっただけ。左のほうが水は留まっているので、苗が活着(根が土にしっかり張る)しやすいのです。家庭菜園でトマトやキュウリなどの苗を植える時もこの方法でやれば、ほとんど成功します。