田中、農業はじめるってよ

山形県大江町で2018年に独立を目指しています。

ラフランスの収穫と予冷

 今年のラフランスの販売解禁日は、10月22日。とはいっても、食べ頃は保管の仕方にもよるが旬は今週あたりから始まる。収穫の解禁日もあって、今年は10月7日だった。が、台風18号の影響で強風による落下が心配されたので、4日に前倒しとなった。

 師匠の畑には1反あるが、その前に1町歩はあるラフランス農家さんの収穫をお手伝いするのが毎年の慣例となっている。奥さんが師匠の畑の桃の摘果(花摘み)を手伝いにきてくれるお礼として。

 こんなに大きな実だからハサミを使って軸を切るのかと思ったら、笑われてしまった。お尻を手で掴み、軽く手前に押し上げるだけでポキッと軸は折れて収穫おわり。あまりにも簡単にとれるので拍子抜けしてしまった。風に弱いという理由がよくわかった。結果として風は吹いたものの、大きな被害はなかったからひと安心。7日で無事に収穫が終わった。

 うちらだけでなく応援に駆けつける農家さんが大勢いて、常時8人。多いときは14人。わいわいがやがや、同窓会のノリで賑やかな収穫だった。3か所で合計1町歩あるラフランス畑は、その規模に圧倒された。昔は、もう少し耕していたという。同じ地区だが、他人の畑で作業するのは初めてなのはもちろん、農道のつながりは覚えたし、違う風景を見られたのでとても新鮮だった。

 ラフランスは大玉で重いから、コンテナを運ぶのがひと苦労。だが、栽培管理は桃やりんごなどに比べると楽だし、出荷調整の時間も少ない。ただし、冷蔵庫での予冷が必要になるので、その設備を確保しなければならない。

 

 師匠の畑は11日に収穫して、14日に朝日町大谷にあるりんご農家さんの冷蔵庫に持って行った。りんごを4町から5町歩やっているら、とにかく冷蔵庫が大きい。朝日町はりんごの町といわれるくらい、りんご農家が多い。それに数人で集まって出荷組合を作り、営業先を開拓して販売しているのも大きな特徴だ。朝日町は、ふじの無袋栽培技術を日本で初めて確立しただけでなく、その味も一級品でブランド化されている。